ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)の4月の生産・販売は中国を除き、ほぼ停止した。
欧州最大のヴォルフスブルク工場は再稼働したが、生産量は危機前の約4割。
フランク・ウィッター最高財務責任者(CFO)は、
「次の3か月で正常化するとは考えていない。4~6月期の営業赤字は避けられない。」
と認める。感染抑制に時間が掛かり、経済の収縮が長引けば復元力が損なわれる恐れもある。
危機を乗り越えたとしても、以前と同じ風景が戻るとは限らない。感染症のグローバルリスクは常にそこにある。
医療基盤を整えて、ウイルスと持久戦を続けながら「水面下」の経済を立ち上げ直す。
新常態への適応力をいち早く確立した国や企業こそが、ポストコロナの世界のけん引役になるはずだ。
出典 日本経済新聞5月6日より一部抜粋
自動車業界も2年後には、全く別の景色があるかもしれません。