中国がレアアース(希土類)を戦略的資源と位置づけ、世界市場で攻勢を掛けている。
だが、それがかえって米国のレアアース産業を強くさせかねないリスクをはらんでいる。
スマートフォンや電気自動車(EV)など、様々なハイテク製品に使われるレアアースの生産は、主に採掘を行う「上流工程」と、採掘した鉱石から、レアアースを分離する「下流工程」に大別される。
そのうち下流工程の分離レベルでみると、世界のレアアースの約80%を中国企業が生産している。
米国も手をこまねいているわけではない。
米国は、豪ライナスと米企業のブルーラインが手を組み、米国にレアアースの分離工場を建設すると5月に発表した。
中国政府が、レアアースを武器に交渉しようとするほど、米国内のレアアース産業に開発や投資を呼び込むことになるだろう。と指摘している。
出典 日本経済新聞7月21日より一部抜粋
米国と中国の経済の争いは、レアアースにも及んでいます。今後の日本への影響も見ていかないといけません。