ガラスの性質

ガラスは個体なのか、液体なのか。触ると固いことからほとんどの人が個体と答えるだろうが、科学的な定義に照らせばそうではない。

 

もし数万年以上かけて観察し続ければ、ガラスは液体のように流れて形が変わると考えられているからだ。ガラスは「固体と液体

の境目にあるような不思議な物質」になるらしい。

 

その仕組みの解明は物性物理学の大きな謎と言われ、正体を探る研究が続く。ガラスは人類最古の人工素材と言われ、紀元前4000年ごろには古代メソポタミアで製造されていたとされる。

 

歴史が古く、身の回りにあふれており、応用研究や材料開発が進んでいる割には、ガラスをめぐる謎は依然として多い。それだけ、奥深い物質といえるだろう。

 

出典 日本経済新聞3月4日より一部抜粋

 

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日常生活に無くてはならない素材ですが、今後の応用研究に期待したいですね。