永久凍土に大量の水銀

北半球の2割を占める永久凍土地域の土壌に、大量の水銀が閉じ込められていることが、米地質調査所USGSなどの研究で分かった。

 

地球温暖化で凍土が溶けると、水銀が環境中に放出される恐れがある。水銀は火山の噴火や岩石の風化と言った自然現象のほか、石炭などの化石燃料の燃焼、金の採掘など人間の活動によっても排出される。

 

排出された水銀は分解されず、自然界を循環するが、永久凍土地域では、凍った土壌に閉じ込められて蓄積したと見られる。温暖化で融解が進んでおり、温暖化ガスの排出がこのまま続けば、今世紀末までに30~99%減るとする研究もある。

 

凍土の水銀が水に溶けだせば、微生物の働きで、水俣病の原因となった猛毒のメチル水銀に変わる。食物連鎖で魚に蓄積されて、健康被害が広がる可能性がある。

 

出典 朝日新聞2月22日より一部抜粋

 

この情報は私自身、初めて知りました。未来の地球環境に向けて、新たな課題が突き付けられた感じです。何とか食い止められないものかと強く感じます。