北極圏アラスカ

アラスカでは、海岸浸食や凍土融解がさらに進んでいる。漁業や狩猟などで自然の恵みは、より得にくくなり、今まで通りの暮らしが難しくなってきている。やがて日本でも深刻化する地球温暖化の「現実の危機」を示している。

シシュマレフでは、校庭があった場所が波で削られてなくなっていた。それでも村人らが海岸に並べた巨大な石の壁は、浸食の速度を遅らせている。新しい学校では、温暖化の影響や再生可能エネルギーを子供たちが学ぶ。米国本土で温暖化問題の研究者になった生徒もいる。

温暖化で加速する事が心配される凍土融解や森林火災も、研究や監視、予測が少しずつ進んで来ている。今起きていることが詳しく分かり、将来の見通しが立てられれば、被害の出そうなインフラを補強したり、生態系を保全管理したりするための知恵も生まれてくる。

温暖化と闘う最前線のアラスカには、将来に備え、日本の私たちが今、行動するための手がかりがたくさんある。「地球変異」で随時、米国最北の地の現状を報告する。

 

出典 朝日新聞6月25日 小坪遊氏 の記事より抜粋

 

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