毒と薬

人と毒のかかわりは深く、歴史以前の時代から矢に毒を塗って狩猟に利用するなどしてきました。毒殺などに悪用されてきた一方で、上手にコントロールして使えば、病気を治療する薬にもなる。表裏一体といえる薬と毒を、人は目的に応じて使い分けてきた。同じ毒物でも、実験に使った動物によって致死量が異なるだけでなく、毒物の取り方でも違いがある。致死量を示す場合は、動物の種類や、経口か注射かなど毒物を与える方法についても注意する必要がある。摂取したときのコンディションによっても毒の効き目は異なる。このため、致死量を超えても死ななかったり致死量以下でも死んだりする場合がある。(画像はイメージ)

 

出典 日本経済新聞 2017年4月9日 より

 

薬の進歩は日進月歩であり、今後も毒との表裏一体の関係が続いていきます。専門家の方には、地道なハードな研究を、今後の未来のためにも続けて行って頂きたいと思います。