日本の消費 希少種に打撃

1杯のコーヒーがアフリカのヒョウを絶滅の危機に追いやるかもしれない。日本人が消費する食べ物や木材などの生産に伴い、世界各地で希少な動植物が減少しているとの分析結果を、信州大の金本圭一郎講師(環境経済学)らが2日までにまとめた。日本の輸入は792の絶滅危惧種に影響を及ぼしていた。国際自然保護連合(IUCN)などのデータを使い、約7千の絶滅危惧種を調べた。特定の消費活動が及ぼす影響の足跡をたどる

「生物多様性フットプリント」と呼ばれる手法だ。毎日の暮らしに必要な商品を国から輸入する事は避けられないが、金本さんは「生態系がより、少ない影響の物を選ぶ事で、生態系の保全につながる事が出来る」と話す。日本の消費による影響が特に大きいのは東南アジアやオセアニアだ。マレーシアでは森林伐採などでカラフトワシやマレーグマのすみかが縮小。魚や甲殻類の産地パプアニューギニア近海では、混獲でサメの一種ツマジロやアオウミガメの生息数が減少していた。アフリカのエチオピア産のコーヒーやゴマは日本に多く輸入されているが、農地の開発でヒョウやアフリカゾウの生息地が圧迫されていた。

 

出典 日本経済新聞 2017年2月2日 より 抜粋

 

あまり普段から気にしすぎると、何も食べられなくなってしまいますが、このような現実があるという事。食品の原産地を、よく見てみる事。など、環境の観点からも、食について

これまで以上に考えて行きたいと思います。