都市鉱山

環境エコロジーの専門用語で「都市鉱山」と言われている物があります。使用済みの携帯電話やパソコンの中には、レアメタル等の有効活用出来る貴重な資源が含まれています。鉱山のように資源の回収が行われているため、このような名称が付きました。環境エコマジックにおける講義講演の中で、小学生や中高生に説明する際に、分かり易く親近感が持てる例えや、「都市鉱山」に

関するエコマジックは出来ないだろうかと考えておりました。そんな中で、新聞記事を見つけました。東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は去年11月、使わなくなった携帯電話などに含まれている金属をリサイクルしてメダルに使う事を決めました。メダルのために回収から取り組むのは初めてとの事。その目的は「資源を大切にすること」。携帯電話1台には、金0.03グラム、銀0.2グラム、銅1グラムが入っています。今回作るメダルは計5千個。必要な金属を回収するためには500万台以上集める必要があります。携帯電話などを集める仕組みとして「小型家電リサイクル法」が始まりました。市町村などが回収BOXを置いて集めて、国が決めた業者が分解します。有害な物質が含まれたまま土に埋められたり、違法に海外に運ばれたりするのを防ぐ目的もあります。しかし法律に罰則はなく、社会に広がっているとは言えません。日本で1年間に捨てられる小型家電の内、14年に回収できたのは5万トンほどでした。目標の量が集まらなければメダルは作れなくなってしまいます。この活動の取り組みを、より多くの人達に認知してもらうのが課題の一つです。

 

参考資料 「朝日小学生新聞 2017年1月23日」

     「eco検定ポケット問題集 サスティナビリティ21編 技術評論社」

                          より 抜粋

    

「都市鉱山」を説明するのにおいて、非常に分かり易く親近感が持てる取り組みです。今後のエコマジックショーにおいて、御話やマジックの中に取り込んで行けるように検討して行きたいです!