宇宙開発と水素

水素社会の実現には、燃料電池の実用化が必須だと、先日記載させて頂きましたが、水素社会の歴史を見ていく中で、宇宙開発という観点から考えてみたいと思います。燃料電池の原理が証明されてから約100年も実用化が進まなかったのは、燃料電池が必要とされる状況が出現しなかったからです。地上では内燃機関や蒸気機関を動力にした発電機で電気を作る方が簡単でコストも低いからです。ところが、1950年代に入ってから、米ソの間で宇宙開発が始まると、真空の宇宙空間で安定して電気を供給できる装置が必要になってきました。そのため燃料電池の開発が一気に加速した経緯があります。宇宙空間でも安定した小型軽量な電源が必要となりました。そこでNASA(アメリカ航空宇宙局)は、研究段階の燃料電池に白羽の矢を立て、あらゆる型の燃料電池に対して研究契約を結んで、資金面での援助を開始しました。そこから、様々な経緯をえて、企業の方に研究開発が移って、現在の水素社会を作り上げております。「これだけ燃料電池 坂本一郎」より抜粋。

自然エネルギーはいくつかありますが、今後も水素の動向を時折、記載していこうと思います(^-^)!!