燃料電池車

燃料電池での普及が期待されるものはたくさんありますが、その中でも自動車は大いなる可能性を秘めています。しかしながらまだまだ、実用化に向けて問題点や課題もあります。現在は改善されてきているのですが、10年ほど前にトヨタ自動車のミライが発表された当初は、音がしないことが問題でした。従来の自動車は、エンジンの排気音が大きく騒々しいので、当社から騒音を減らす改良が続いています。ところが電気自動車や燃料電池車は音がしないため、無音なので、前方の自転車や歩行者がこちらに気づかないという欠点がありました。ガソリン車なら、エンジン音でスピードが分かりますが、音がしないので、運転者もメーターを見るまで60kmも出していることに気づかなかったという事例もありました。現在では、車が来たことを周囲に知らせる通報装置のようなものの設置が義務付けられています。

自動車も試行錯誤を重ねて、日々進化しております。その事が環境にも良い方向に向かっていきますね。「これだけ燃料電池 坂本一郎」より抜粋