パリ協定問題点

2020年以降に実施が決まった「パリ協定」ですが、当然のことながら課題と問題点も多々あります。(2016年今現在は、京都議定書の第2約束期間中で日本は参加していない)。

京都議定書は先進国のみに温暖化ガスの削減義務を課し、法的拘束力が強かったので、アメリカやカナダ、日本など途中で離脱する国が出てきてしまいました。パリ協定はこの点を心配して、各国が自主目標を提出して数年ごとにチェックするというものに変わりました。京都議定書は1990年を基準年として、先進国がそこからどれくらい温暖化ガスが削減されたか?を測るものなので、統一された基準が存在しました。しかし、パリ協定では、統一の基準年がないため、各国によってどの年を基準にするかがバラバラです。どれくらいきちんと実行されるかは、今後の各国の努力と本気度が問われます。まずは、何らかの形で、離脱する国なく合意文章を作ろうという「パリ協定」という側面も見受けられます。今後の展開を見守りたいと思います。